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てんトゥー
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ほとぼりが覚めたころに発覚する失敗は、悔しさを通り越してもう(笑)の次元になってきます。
2週間ほど前に、Whole Mount In Situ Hybridization(略してWISH)という実験をやりました。
長ったらしい名前でとっつきにくいですが、要は生物の生体内で、観察したい遺伝子がどこで働いているかや、どのぐらいの量あるのかを目で見えるようにした実験です。
簡単に言えば『見たい遺伝子に色をつけた』ということです。語弊はありますが。
オイラは研究にホヤという動物の胚をつかっていつもそれをやってます。
今回は蛍光色素を使いました。暗いところで特定の光を当てると光ります。(ブラックライトを当てると光る塗料のようなものです ちょっとちがうけど)
で、それを終わらせた後、ほかにやることがあったので1~2週間ほど放置しておいて(これに関しては問題は無い)、今日になって『さぁ観察でもすっか~』と思い、いざ顕微鏡(カメラつき)へ。
おい。
これはいったい何の冗談だ。
慌てて別のサンプルも見てみる。
ざんねん!! わたしのけんきゅうは ここでおわってしまった!!
喧嘩を売ってるのかな?^^#
なぜだ!なぜ見えぬ!!!
ええ、最終的に*1露光時間1秒(かなり長い)ぐらいにしてやっと見えました。しかし。
その、試料全体が光ってるんですよね。
見えたんならいいじゃん、それの何がいかんの?とおっしゃるかもしれませんが、これが大問題。
先ほど説明したWISH,これは『見たい遺伝子がどこで働いているかを見る』ために行うのです。
今自分が調べている遺伝子は、胚の全体で働くような遺伝子ではありません。つまり、全体が光っているのは、その遺伝子が光ってくれているわけではなく、ただ単に胚が蛍光を反射して、それが見えているだけなのです。
まぁ、要するに、失敗ということです。
何故?ナゼ!!?
焦ったオイラは必死になって実験操作法を読み返す。
…うーん、特にへましたような記憶は記憶は無いしなぁ…ん?
そのとき机の上の棚に貼られた、4ヶ月ぐらい前に先輩が書いてくれたメモ書きが目に入る。
まぁ要約すると
『ただのWISH→抗体濃度は全体の1/2000
蛍光染色のWISH→抗体濃度は全体の1/400』
…||(||Д|||)|||…
まぁもう察しは着いたと思いますが。
1/2000でやってました。はい。
こ れ の 5 ば い か よ ! !
映らないわけです。
てかもう、目の前に貼ってあるメモがあるというのにこの始末です。いつもそうです。そう、オイラは基本的に注意力が足りません。そして、なんといっても確認を怠るという悪癖があります。ずいぶん前から気づいていた欠点です。。。直ってない・・・orz
というわけで
今日も元気に3日間かかるその実験をやり直しています。。。
*1 まぁ長くなれば長くなるほど、少ない光でもカメラに写すことが出来る、と考えてください。夜景を撮りたいときにシャッタースピードを遅くするのもこれを長くするため。
wizとシャドウゲイトネタが混在しているのは気にしない方向で。
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